大会長挨拶
大会長講演再生この度、第一回学術総会の大会長を務めさせていただきます。
テーマは「ブラインドメイクと化粧療法医学」です。
ブラインドメイクは2010年に大石華法先生(副大会長・公益社団法人化粧療法協会理事長)が開発した視覚障害者が自分で化粧をする化粧法です。
ブラインドメイクを習得した視覚障害者は、外出や社会参加、人とのコミュニケーションを積極的にするようになり、生き方まで変わっていく姿を目のあたりにして、ロービジョンケアをしていた眼科医は驚きました。ブラインドメイクを機に、化粧には療法効果があることに気づきました。
そこで、2016年12月5日に一般社団法人日本ケアメイク協会(大石華法理事長)を設立し、2017年12月5日に日本化粧療法医学会設立準備フォーラム、2018年2月23日に日本化粧療法医学会設立記念講演会、そして2019年12月5日に一般財団法人日本化粧療法医学会を設立した次第です。
この記念すべき第1回学術総会では化粧療法の根幹となったブラインドメイクについての研究発表とともに、化粧療法を医学として研究し、科学の力で解明して今後の化粧療法の可能性を探求します。
また、化粧療法には医学だけでなく美容知識や技術も不可欠になります。
一般の医療現場では美意識についてあまり語られない傾向にありますが、副大会長の山野愛子ジェーン先生(学校法人山野学苑理事長)のお力によって、化粧療法がより深い美知識へ浄化できること確信しています。
日本化粧療法医学会は、「化粧療法士」を国家資格にすることを目指す学会です。
また、医師の方に化粧療法処方や化粧療法施術指示を出すことができる「化粧療法専門医」を認定する機関でもあります。
この化粧療法士と化粧療法専門医の質の高い医療知識と美容知識を身に着けて、患者さまのQOL・ADL向上につながることを使命として、本学会は邁進してまいります。
これらはまさしく医療・福祉・美容の融合と言えるでしょう。
本学会の学術総会へ、広く世界中からの参加をお待ち申し上げます。
第1回日本化粧療法医学会国際WEB学術総会 大会長
松久充子(一般財団法人日本化粧療法医学会 代表理事)